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『ひるなかの流星』というもの

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マンガの購買数が年間250冊を越え、そのうちの3割程度が少女マンガです。
そんだけ読んでいると、まぁパターンというヤツが大抵わかってきちゃうもんでして、おかげで一時は少女マンガは先が見えすぎてツマらないと、まったく興味がなかったりも。
ちょっと前まで私の少女マンガの付き合い方は1巻読む→最終回予測→本のあらすじで答え合わせ、というなんとも不毛な事態に陥っていたわけですが、最近はまたなんとなーく少女マンガも読むように。
そのきっかけになったと言ってもいいのがこちら、ひるなかの流星
出だしからして教師と生徒モノの王道まっしぐらだったのですが・・・あえてここは伏せるwww

こっから少々ネタバレになりますが王道と称した通り、話の流れはけっこうありがちで、主人公が教師の獅子尾と出会って、公私ともに仲良くしているうちに獅子尾を好きになる→獅子尾の方もまんざらでもない様子で、二人は上手くいくかに見える→しかし外野から「教師と生徒が~」のような指摘を受け、獅子尾が引きの体勢に入り、主人公傷心→そんな主人公を、ずっと友達だと思っていた馬村(クラスメイト)が好きでいたことを伝え、新しい関係始まる→しかし同時に、自分から離れておきながら、やっぱり主人公が好きだと再認識した獅子尾が動きだし・・・
というのがザックリした流れ。
ホント、昔から使い古されてきた女子高生×教師モノの王道ですね。

「どうせ最後はこーなるんでしょハイハイ」となってしまいそうな本作ですが、
①話の内容と絵がとてもマッチしているので入り込みやすい
②キャラクターの心理描写がわかりやすく、詠み手が共感しやすい
③主人公だけでなく、周囲の人間も緩やかに成長している(あくまでゆるやか)
④主人公がちょっと変
と、見所がけっこうあったので、うっかり最後まで追いかけることに(・∀・)
正直、うっかり追いかける要素をたくさん散りばめて下さっていた作者のやまもり三香さんには腰を低くしてお礼申し上げたいww
たぶんこの中のどれか一つでも欠けてたら、あまりの王道ぶりに読むの途中で止めてました。


私が少女マンガをあまり読まなくなった理由の半分は、そんな「先が読める展開にげんなり」ってのなんですけども、もう半分は「大抵私の好きなキャラは当て馬」という悲惨な理由だったりします。
うん、私の好きなキャラは少女マンガだと9:1くらいで当て馬になり、少年マンガだと7:3くらいで死亡(もしくはフェードアウト)するからね。
なにアンテナだよ\(^o^)/

ちなみに私が当て馬の中で一番イヤなのが「主人公にフラれたら、けっこうその後すぐに次の相手を見つけてるキャラ」です。
最近のヤツでいうと「きょうのキラ君」の矢部くんとかね。
相手見つけるのはいいんだけど、さすがに速すぎだろうとww

そんな私が今回一番好きだったのは馬村です。
彼も当て馬の王道をひた走ってましたよね~。
読んでる途中で何度CRAZY FOR YOU(椎名軽穂)の赤星くんを思い出したことか。
最後の最後まで何故赤星を選ばなかったのか理解できないまま終わったわww
だから今回もきっと、詠み終わったら私個人としては後味悪いんだろうなぁと思ってたんですけど、もう侮っていてごめんなさいと、今ここで謝らせて頂きますww

けっきょくここまでで何が言いたかったかというと、少女マンガが好きな人はちょっと読んでみてよ、とそういうことです。
最後の方、あまりにも予想を裏切りまくってくれたんで、混乱しながら読んでいた私からのオススメでした~。

by second_shock | 2015-02-25 22:45 | マンガがたり


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